強火で進め

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Unity で Vulkan API を使用する

Unity で Vulkan API を使用する場合には Vulkan に対応しているデバイスを準備するのはもちろんですが Unity の設定にもちょっとした罠が有るので解説しておきます。

Unity で新規にプロジェクトを作成すると Graphics API にどれを使用するかは自動的に選択設定と成っています。

これはデフォルトで Player Settings の「Auto Graphics API」にチェックが付いてる為にこの動作に成ります。

自動選択の場合には Vulkan より OpenGL ES が優先して選択されてしまうのでこのままでは Graphics API としては OpenGL ES 3 や 2 が選択されてしまいます。

チェックを外し、 Vulkan をドラッグして先頭に移動する事で Vulkan が選択される様になります。
もちろん、 Vulkan に対応していないデバイスでは次の候補で有る Open GL ES が選択されます。

ちゃんと実機で Vulkan が選択されているかは SystemInfo.graphicsDeviceType で確認できます。

Vulkan が選択されていれば SystemInfo.graphicsDeviceType の値に「Vulkan」、 OpenGL ES 3 が選択されている場合には「OpenGLES3」が設定されています。

おまけ

まだ実験的(Experimental)なものですが Vulkan 環境で動作する場合に「Graphics Jobs (Experimental)」にチェックを付けるとパフォーマンスが向上する事が期待できます。
しかし、あくまでまだ実験的な段階なので不具合が発生する可能性も高いです。使用する場合にはしっかりと動作確認をして慎重に使用して下さい。

Unity - Optimizing graphics rendering in Unity games
https://unity3d.com/learn/tutorials/temas/performance-optimization/optimizing-graphics-rendering-unity-games?playlist=44069

Unity - Manual: Standalone Player Settings
https://docs.unity3d.com/Manual/class-PlayerSettingsStandalone.html

関連情報

Vulkan レンダラーのプレビューがリリースされました – Unity Blog
https://blogs.unity3d.com/jp/2016/09/29/introducing-the-vulkan-renderer-preview/