強火で進め

このブログではプログラム関連の記事を中心に書いてます。

Asset Server の使い方(基本)

※ Asset Server を使うには Unity の Team Licence が必要です。 Unity 5 からは Professional Edition のライセンスに Team Licence も含まれます。

Asset Server のインストール

以下の URL から Asset Server を稼働させる予定の OS に対応したファイルをダウンロードしてインストールします。

Unity - Collaboration - Unity Team License
http://unity3d.com/unity/collaboration/

途中で以下のようなウィンドウが表示されますここでは Asset Server の Admin(管理者)ユーザのパスワードを設定します。

後で使いますので入力したパスワードを覚えておいて下さい。

Asset Server でバージョン管理を開始

Unity を起動して Asset Server に接続してみましょう。

まずはバージョンコントロールの設定を Asset Server に変更する必要が有ります。メニューから Edit > Project Settings > Editor と選択し、 Version Control の Mode を Asset Server に変更して下さい。

プロジェクトとユーザを作成する

メニューから Window > Version Control を選択し、 Asset Server のウィンドウを表示します。

このウィンドウはよく使うので Inspector と同じ位置(もちろん、他の場所でもOKです)などにドッキングしておきましょう。

Overview のタブの中の Administration ボタンを押して、プロジェクトを制作します。

以下の情報を入力して Connect ボタンを押し、 Asset Server に接続します。

Server Address : localhost
User Name : admin
Password : (Asset Server をインストールした時に入力したパスワード)

接続に成功すると右側に Admin Actions に各種ボタンが表示されます。

ここからプロジェクトやユーザの作成を行って下さい。

プロジェクトとユーザを作成した後に作成したプロジェクトを選択すると右側に接続を許可するユーザのリストが表示されます。
ここからプロジェクトへのアクセスを許可するユーザを設定します。 admin と先ほど追加したユーザにチェックを入れ、アクセスを許可しましょう。

なお、新規にユーザを作成せずに admin アカウントで作業を進める事も可能では有りますがプロジェクトに関わる人全員が admin でアクセスするとファイルを更新したのが誰だか分からなくなるのでちゃんとユーザを作成する様にしましょう。

ユーザアカウントでプロジェクトに接続する

Current Project の Connection ボタンを押してログイン画面を表示します。

以下の情報を入力して Connect ボタンを押し、 Asset Server に接続します。

Server Address : localhost
User Name : (作成したユーザの名前)
Password : (ユーザ作成時に設定したパスワード)
Project Name : (作成したプロジェクトの名前。 Show Projects ボタンを押すと一覧表示されるのでその中から選ぶのが簡単です)

ファイルの変更を Asset Server に保存

新規作成や変更を行ったファイルは Asset Server に反映させる必要が有ります。

テストの為に Test という名前で Material を新規作成して下さい。名前は New Material のままでOKです。

反映の作業は Overview のタブからも可能ですが慣れるまでは Commit タブで作業しましょう。

Commit タブに切り替えると以下の様な表示になっているはずです。

Changeset の部分に新規作成や変更作業を行ったファイルが表示されます。ここに有るファイルが Asset Server に保存されるファイルになります。

左側に各種設定(※ちなみにこのファイルはメニューの Edit > Project Settings で表示されている内容と対応しています)のファイルがあるのでこれも Asset Server に保存しておきましょう。

Add All ボタンを押すと Changeset の部分に全てのファイルが追加されます。

この状態で Commit ボタンを押して下さい。これで Changeset に並んでいたファイルが Asset Server に反映されます(もし、既に同じファイルが Asset Server に有った場合には更新されます)。

Asset Server からファイルをダウンロードする

新規にプロジェクトに参加するメンバーが出た場合には Asset Server からファイルをダウンロードする必要が有ります。

※とりあえず動作だけ確認したい場合は以下の作業はスキップして「 Unity のプロジェクトを新規作成」の所から作業して下さい。

メンバー追加

まずは新規に参加したメンバー用にユーザを作成します。作成手順は「プロジェクトとユーザを作成する」時に行ったのと同じ作業です。

Unity のプロジェクトを新規作成

Unity のプロジェクトを新規作成し、 Asset Server のウィンドウを表示し、ユーザアカウントで接続して下さい。

接続が完了したら、 Update タブに移動して Update ボタンを押して下さい。こちらも Overview タブからも作業可能ですが、慣れるまではこちらのタブで作業しましょう。

Update ボタンを押す事で Changeset に表示されたファイルが全て取り込まれます。

以上が Asset Server の基本的な作業です。ファイルを新規作成や変更したら Commit の作業をし、他の人が Commit をしたら Update でその変更されたファイルを取り込みます。

他の人とファイルの更新が衝突した場合

なるべく他のメンバーと同時に触るファイルが発生しない様に開発を進めるべきですがファイルの更新が他の人と衝突(自分も他の人も同じファイルを変更)が発生するがも有ります。

この衝突(コンフリクト)は解消しないと Asset Server のデータ(ファイル)を更新する事は出来ません。

解消方法についてはこちらの「コンフリクトの解決」の部分を参考に衝突を解消して下さい。

関連情報

Asset Server の使い方(上級者向けメモ) - 強火で進め
http://d.hatena.ne.jp/nakamura001/20150306/1425609168