Think the Earthプロジェクトなるところで水口哲也さんが
セミナー&サロン 第2回 「音楽と映像のチカラ」 〜情感デザインの視点から〜
なるものを行われるとの事だったので先日(10/9)行ってきました。
水口哲也さんは「スペースチャンネル5」、「Rez」、「ルミネス」などのゲームを作成してこられ、最近は「元気ロケッツ」などの音楽方面も手がけておられます。
発表前に
水口さんのセミナーの前に主催者のThink the Earthの方からThink the Earthについての説明が少々ありました。
地球時計が日常のなかに自然と地球について考える時間持たせる中々良いプロダクトだなぁ。と思いました。
プロジェクタトラブル
水口さんのPCがプロジェクタに表示されないトラブル発生。「開始前に映る事確認したんだけどなぁ」との事、確かに開始前から会場に来られた色々とチェックされてた様子でした。
※ちなみにプロジェクタが表示されない場合はこういうことなどをすると良いみたいです。
水口さんのVAIOを再起動する、接続ケーブルを変えるなど色々と試した後、表示するプロジェクタを変更したところ無事表示され会場から拍手が…。
本編スタート
トラブル中にPCを使わず、口頭で水口さんの自己紹介、今回はゲームの話はしませんなどの残念な話を聞く。
まず最初は人類の音と映像への関わりの歴史の振り返りから始まりました。
世界で初めて興行された映画
リュミエール兄弟が世界で初めて行った映画の上映時のエピソードを紹介。当時の人達は本当に汽車が向かって来るかと思って小屋から逃げ出そうとした人ともいたとのこと。もちろん今の人達がみてもそんなことはないですよね。
Power of Ten
家具デザインで有名なイームズ夫妻がIBMに送った作品。なぜIBMに送ったかは不明との説明。
公園で寝転がっている男性を真上からとらえた映像が映され、その男性をとらえたまま徐々にカメラが上空へと離れて行く。雲を抜け、宇宙からみた地球の映像、太陽系とどんどんと離れて行く。そして途中から逆再生の様に徐々にカメラが近づいて行き、男性が見える様になったら今度はどんどんカメラが寄って行き細胞レベル、原子レベルまで拡大されていく映像作品。
※詳しくはWikipediaで
元気ロケッツの話
2006/9/11に「Heavenly Star」を公開。音楽にはメジャーコードとマイナーコードがあるが明るい曲にしたかったのでできるだけメジャーコードで作成、歌詞も暗くならない様に注意した。
「不都合な真実」のゴアさんが世界中のアーティストに呼びかけて開催される「Live Earth」のオープニングに出てくれないかと「元気ロケッツ」にオファーがある。
「フォログラムなんか使ったら面白いんじゃないですかねぇ」と話したところ「それ良いですねぇ、やりましょう」というとこなり、ドイツの有名な会社の技術を使って実現。厳密にはフォログラムではなくアメリカの大統領が演説するときなどに使うプロンプター(※)の様なものとのこと。そのような仕組みに関わらず実際に見るとかなりの立体感だったとのこと。
※講演する人には文章が表示されるけど、カメラからはだたの透明な板に見える装置
水口さんが「これでアル・ゴアさん映したら面白いんじゃない」と言ったところそれも採用され、アメリカでホテルの一室を改装して撮影したとのこと。
シナスタジア(共感覚)
音楽と映像がリンクしている様な作品をみたときに感じる感覚。
2Dから3Dに戻る
21世紀は2Dから3Dに戻る。現在は3D空間をカメラで撮影し、2Dになっているがこれからは3Dのまま記録される様になる。撮影からスキャンに。
AVATARが凄かった
ジェームズ・キャメロン監督のAVATARを先行して観させて貰った。観る前は3Dメガネで観る映画だし、映画館の設備を変更する必要があるためジェームズ・キャメロンやっちゃたかな?って思っていたけど実際に観てみると「ジェームズ・キャメロンさんごめんなさい」という感想に。とんでもない立体感で本当に目の前に居るかの様なリアリティだっとのこと。
映画「アバター」オフィシャルサイト
http://movies.foxjapan.com/avatar/
ガムが売れなくなったのはなぜか?
有る時期、ガムが売れなくなった。その会社が調査したところ面白い結果が。最初はライバルの製品に流れたのか?などと考えていたが実際には「携帯」が影響していた。
ガムを食べるシチュエーションは「暇なとき」「気分転換」したときなどだが最近ではそのようなときに携帯が選択される。
感想
セミナーの途中途中に「これから映像は絶対に3Dになる」と何度も強調されていたのが興味深かったです。
ゲーム関連の話がなかったのはちょっと残念でしたが裏話なども聞けてとても楽しく、そしてためになりました。