無料の開発環境Visual C++ 2008 Express EditionでOpenGL(GLUT)の開発環境の構築をする方法
Visual C++ 2008 Express Editionのインストール
まずはC++の開発環境である「Visual C++ 2008 Express Edition」をインストールします。インストール手順はこちらを参照下さい。
Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition インストール方法
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/2008/product/express/install_vc.aspx
こちらのサイトの画面、下部にインストールのリンクが有ります。
Microsoft Visual Studio 2008 Express Edition
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/
GLUTのインストール
OpenGLを使うとどのOSでも共通の記述でプログラムを作成できます。しかし、OpenGLはあくまで描画処理部分のライブラリであり、ウィンドウやキーボード入力、マウス入力などについてはOSそれぞれに異なった記述になってしまいます。
このような処理についても共通の記述を可能にするライブラリがGLUTです。次にこのGLUTをインストールします。
1. こちらのページから glut-3.7.6-bin.zip (DLの時期によっては数字の部分が異なる可能性があります)をDL。
Nate Robins - OpenGL - GLUT for Win32
http://www.xmission.com/~nate/glut.html
2. 解凍後、 glut.h (ヘッダファイル)を
に、 glut32.lib (ライブラリファイル)を
にコピーします。
glut32.dll をシステムディレクトリにコピーします。
Vistaの場合は以下のディレクトリとなります。
C:\Windows\system
※実行ファイルを配布する場合は glut32.dll を実行ファイルと同一のディレクトリに格納して配布することにより、GLUTがインストールされていない環境でも動作させる事ができます。
テスト
プロジェクトを作成し、動作テストを行います。
1. メニューの「ファイル」「新規作成」「プロジェクト」を選択し、表示される画面で以下を選択
プロジェクトの種類 → Win32
テンプレート → Win32 コンソール アプリケーション
「TestOpenGL」という名称でプロジェクトを作成します。
次に新しいダイアログが表示されますがデフォルトの設定で問題無いので「完了」ボタンを押して終了します。
2. メニューの「プロジェクト」「TestOpenGL のプロパティ」を選択し、画面左上の「構成」を「すべての構成」に切り替え、右側の「文字セット」の項目で「マルチ バイト文字セットを使用する」を選択し、「OK」ボタンを押します。
3. TestOpenGL.cpp をダブルクリックし、以下の内容と同じになる様に記述します。
// TestOpenGL.cpp : コンソール アプリケーションのエントリ ポイントを定義します。 // #include "stdafx.h" #include <windows.h> #include <GL/gl.h> #include <GL/glut.h> void display(void) { glClear(GL_COLOR_BUFFER_BIT); glBegin(GL_POLYGON); glVertex3f ( 0.5, -0.5, 0.0); glVertex3f (-0.5, -0.5, 0.0); glVertex3f ( 0.5, 0.5, 0.0); glEnd(); glFlush(); } void init(void) { glClearColor(0.0, 0.0, 1.0, 1.0); } int _tmain(int argc, _TCHAR* argv[]) { glutInit(&argc, argv); glutInitDisplayMode(GLUT_RGBA); glutCreateWindow("TestOpenGL"); glutDisplayFunc(display); init(); glutMainLoop(); return 0; }
4. F5キーを押し、ビルドする。
関連サイト
OpenGLの開発環境の構築
http://www32.atwiki.jp/nakamura001/pages/63.html