強火で進め

このブログではプログラム関連の記事を中心に書いてます。

Unity Cloud Build を試してみました

現在はまだベータ版ですがこの前デスクトップ環境のビルドも可能になった Cloud Build を試してみたので、使い方書いておきます。

今回は Bitbucket を使って試してみたので Bitbucket を使った場合の解説となります。公式ドキュメントによると GitHub でもほぼ同様の手順で出来るみたいです。

ちなみにサポートしている VCS (バージョンコントールシステム)は Git/SVN/Perforce/Mercurial です。

前準備

Bitbucket ( https://bitbucket.org/ )でアカウントを作成し、 Unity のプロジェクトをアップしたリポジトリを準備しておいて下さい。

Cloud Build に登録

Cloud Build のサイトを開き、「Set up a new project」のリンクをクリックし、 Cloud Build 上にプロジェクトを新規作成します。

作成したリポジトリのURLを指定します。

次のページに遷移するとこの様な画面が表示されます。

「Your Unique SSH Key」の下に記載されている内容が Unity が生成したSSHキーの公開鍵です。
BitbucketアカウントにSSHキーを追加するページにアクセスしてSSHキーを「Unity Cloud Build」というラベル名で作成し、そこにこの公開鍵を登録して下さい。

ビルドの環境設定

まず、ビルドしたい環境を選択します。

次に詳細な設定を行います。

設定項目はこちら。

項目 説明
Platform どのプラットフォーム向けのビルドを行うかを設定(例:Mac 32bit や iOS など)
Target Label このビルド設定について自分が分かりやすい名前を設定
Branch どのブランチをビルドに使用するかを選択
Project Subfolder Assets や ProjectSettings フォルダがルートに無い場合にはそこまでの相対パスを指定
Unity Version ビルドに使用する Unity のバージョンを選択
Auto-build ON にするとリポジトリにコードの更新が行われたら自動的にビルドされます

ビルドを開始するとこの様な画面に切り替わります。

これでアプリが生成されるかと思ったのですがエラーが発生しました。

ログを確認した所以下のエラー文が記載されてました。

Error: No scenes specified to build in the EditorBuildSettings!

エラーの内容としては EditorBuildSettings にビルド対象のシーンが指定されてないというものです。

ここで「Scenes In Build」にシーンを追加して無かった事に気が付いて追加しました。

ローカルでビルドする場合にはここにシーンを追加して無くても現在開いてるシーンが含まれたのと同じ状態でビルドされているので忘れていました。

リポジトリに更新を PUSH した所、即座にビルドが実行されたのですがフリープランでテスト中なのでビルドを開始しても60分の待ちが発生。ぐぬぬぬ。

ちなみに PRO ライセンスなら30分、 STUDIO ライセンスなら5分の待ちが発生するみたいです。

待ち時間が経過してビルド完了メールが届き(※失敗しても成功しても届きます)サイトに戻るとこの様な表示に

今度はエラー無く無事にビルドが完了していました。ダウンロードして実行してみた所当たり前では有りますが問題なく動作しました。

感想

STUDIO ライセンスなら5分の待ちなので問題に成らないかも知れませんが PRO の30分や FREE の60分待ちはプログラマが動作確認の為に待つ時間としてはちょっとキツイ時間かなと思いました。

テスターさん向けか、プログラマ確認用には別途ビルド環境を準備して、 Cloud Build はナイトリービルドとして運用するとかなら有用に使えそうだなと思いました。