視察へ
GameJam開始前に市議会議員の但野謙介さんにガイドを務めて頂きながら被災地の視察を行いました。
常磐線などは未だに復旧していない。乗車人数も少ない場所なのでいつ復旧するか、そもそも復旧するのかなども含め未定な状態との事でした。
原発から20kmの立ち入り禁止の地点
場所はこの辺りです。
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災対法(災害対策基本法)に基づいて立ち入り禁止の文字が流れていました。
一番福島原発に近い場所で営業しているコンビニになるのでは無いかとの事。
海岸
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建物の基礎部分だけが残った状態。この辺りは漁師町で、家が沢山建っていた場所だったそうです。
サーフィンの世界大会なども行われるサーファーには有名な海岸だそうです。震災前は砂浜がもっと大きかったのですが津波で砂が流されてこの様な状態に。
火力発電所。津波の被害を受け、現在は可動していません。
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倒れた電柱。ここへ来るまでの道の脇に電柱が並んでいましたがそれらは全て津波の後に建てられたものだそうです。
今ではここまで草が伸びていますが当時は更地になっていたそうです。
打ち上げられた船
東京のニュースでこの様な状態の船が有る事は知っていましたがこんなに多くの船が打ち上げられているとは思っていませんでした。
船が上を向いた状態のものは津波が発生した時に船長が乗っていたものだそうです。漁師の間にはこれから津波が来るという時は沖に逃げろと言われているところも有るらしく、当時沖に向かって逃げていた船がここまで押し戻され、ここからは船を捨てて逃げたそうです。
なお、船の高価な装備品で有るソナーの盗難なども発生してるそうです。
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地図を見てもらうと分かりますが船が打ち上げられている場所はかなり海岸から離れた位置です。
以上が視察内容です。
被害が大きい場所は本当にとても甚大な被害を受けていました。その一方で今回の会場となった場所の周辺のセブンイレブンは午後の11時までやっていたり、その近くの大きめのスーパーは以前は午後9:40まで営業したみたいですが現在でも午後8:00まで営業していました。
たまたま、閉店間際にそのスーパーに行ったのですがお客さんが沢山居て、閉店間際なのにも関われず(だからこそ?)引っ切り無しに車が駐車場に入って来ていました。
また今回の会場に有った写真や街の中に有った看板などから本当に住民の方々は自衛隊の方々に感謝してるというのが伝わって来ました。バスで会場に向かう途中に有った家の二階に「自衛隊のみなさんご苦労さまです」と書かれた(※)看板が掲げられているもの見かけました。
※見えたのが一瞬なので微妙に表現が違うかもしれませんがその様な意味の事が書かれていました。
また、今回ガイドをして頂いた、市議会議員の但野さん。自分から「私は今回、こんな事しましたよぉ。してますよぉ」と自分の実績をアピールする様な方では無くとても控えめな方でしたが「市民の方々の為に熱心に活動されてるのだろうなぁ」というのが自然と伝わって来る方でした。
バスに乗って周辺の事を解説されつつも何も見ずに「運転手さん、そこの交差点右でお願いします」など的確にナビをされていました。きっと今まで何度も視察に来られたのだと思います。
案内の途中では「まだ、携帯ショップはどこも閉店したままなんですよね」「モスバーガーなどは結構、早い時期から営業再開されました」などの話も聞きました。
「ガイガーカウンターを準備しようと色々な機種で確認してみたんですが実際測ってみると機種によってかなり誤差が大きんですよね」。子供たちに配る線量計を準備しようとしているけど現状では在庫が少なく、同一機種でまとまった数の注文が出来ないなどの話も聞きました。
その様な話の他にも祭りで地元の人が騎馬武者になった時に新聞が「騎馬武者に扮してる」となどと書かれると「騎馬武者に扮してるんじゃない、騎馬武者だ」とクレームが入るくらい、本気で行っている。鎧兜が有る家が多いなどの話も聞きました。
本当に地元を愛して色々と活動されている方なのだと思います。