強火で進め

このブログではプログラム関連の記事を中心に書いてます。

「平成29年度メディア芸術クリエイター育成支援事業 成果プレゼンテーション」に行ってきました

平成29年度メディア芸術クリエイター育成支援事業 成果プレゼンテーション | Peatix
https://20180223creator.peatix.com/

会場は LODGE というオシャレなコワーキングスペースの一部を貸し切った会場で開催されました。

LODGE -Yahoo! JAPANのオフィス内に誕生した日本最大級のコワーキングスペース-
https://lodge.yahoo.co.jp/

ビルの前にはオシャレなオブジェも有りました。

和田 淳 『いきものさん』

「いきものさん」は沢山のいきものが出てくるアニメとゲームの作品の様です。

こちらで Unity が使われてるという情報を見かけたのでこのイベントに来ました。

初回面談レポート:和田淳 | メディア芸術クリエイター育成事業
http://creatorikusei.jp/?p=4265

まずはアニメ。こんな感じです。





男の子がいきもの達と一緒にダイエットを頑張る動画の様です。

ゲームの方はスペースキーを押すと男の子が腹筋をするというゲームでした。
押す長さやタイミングなどでいろいろと隠し要素が発動していました。
将来的にはスマホでのリリースを予定しているそうです。








有る隠し要素で男の子が溶けたりもします。

是非、子供に遊んで貰いたい様なゲームでした。

澤村 ちひろ 『短編CGアニメーション「空のゆめ」』

柔らかなタッチのアニメですが主人公3DCGだそうです。

PVも公開されています。
https://www.youtube.com/watch?v=1jl_kogD-2s:video:w500



花売り?のおじさんが良い感じ。




制作に使用した道具。


ノガミ カツキ+渡井 大己 『Rekion Home Voice』

講演前の作品展示を見ただけの時には「ん?これ最近、 YouTube で見かけるスマートスピーカー同士で会話させてみたってネタ?」という感想でしたが講演を聴くととても面白い作品だ!!と感想がガラリと変わりました。

スマートスピーカー同士で会話させるというネタでは有るのですがそれを考えさせられる場所で使って鑑賞者にうったえる内容となっていました。

植物を飾るかの様にレイアウトされたスマートスピーカー

ベンチで井戸端会議をするスマートスピーカー


人間が留守な間のペットとスマートスピーカーの関わり。
写真撮れてないないですがスピーカーから音が出てても気にせずうろちょろしてるネコが登場する場面やスピーカーが作動させたロボット掃除機に驚いた猫が逃げていくシーンなども有りました。

ロボットと会話するスマートスピーカー



後藤 映則 『Rediscovery of anima』

さまざまな手法でのアニメーション。
展示物を見ただけではまったく「???」な作品でしたが講演を聴くとその視点の面白さや斬新さに驚かされました。

「toki-」
人間の歩行と言った連続動作を2次元的に輪郭化し、3次元に展開。CGでドーナツ状に繋ぎ、3Dプリントすることで時間を形骸化する作品。目に見えない時間を実体化することで働きとの関係を鮮明にし、時間の性質や美しさを捉えようとしている。

人が歩くアニメーションをモーフィングで作成し、3Dプリンタでドーナツ状に出力。

スリットから照射した様な縦に細長い光を当てると当たった部分にアニメーションが発生。


ダンス。複数の光を当てると複数のアニメーションが登場。

(YouTube を検索してみたら動画が有りました)

歩く。

ダンス。

アニメーションが大きく発展したのは19世紀。

その19世紀で使えた道具だけを使って、もしかしたらその時代に存在した可能性があるアニメーションの手法を新たに作る。

自宅で太陽光を当てて試してみた所。

洞窟壁画。順番に表示するとアニメーションするパターンが記述されている壁画が存在している。
この時代にもアニメーションが有ったのでは?

同じくこの時代に有ったものだけでアニメーション装置を作成。素材は軽石と麻紐。
2パターンのモーフィングを2つの石の間に張った麻紐で作成。「羽ばたく鳥」「両手を上げる人」「子供から大人になる」というアニメーションパターンを作成。

会場での実演。




こちらの作品、講演後のアドバイザーからの作品評価のコメントにもハッとさせられました。その言葉はこちら

「太陽光を使った場合、もしかしてこれ(麻紐を使ったアニメーション装置)は世界初の完全にシームレスなアニメーションなのでは」

現在のアニメーションは複数枚の絵を連続再生する事をでアニメーションしている様に見せていますが、確かにその組み合わせでは完全に連続したシームレスなアニメーションを実現しています。

イベント終了後

来た時には気が付かなった像をパチリ。

ビル前のオブジェ、夜に観るとまた違った印象でした。